通報するチャットアプリ「NET118」をスマートフォンで登録する参加者=唐津市の唐津港湾合同庁舎

聴覚に障害がある人に向け、津波フラッグを説明する唐津海上保安部の職員=唐津市の同保安部

聴覚に障害がある人に向け、津波フラッグを説明する唐津海上保安部の職員=唐津市の同保安部

 佐賀県唐津市の唐津海上保安部は、聴覚に障害がある人が通報できるチャットアプリ「NET118」の使い方を知らせる講座を同市二タ子の唐津港湾合同庁舎で開いた。市内に住む聴覚障害者約10人が海での緊急時の対応を確認した。

 海上への緊急通報番号「118番」はこれまで電話のみで、2019年11月に海上保安庁が聴覚や発話に障害がある人に向けて運用を始めた。同年には広島県でプレジャーボートの漂流事故でアプリでの通報があり、救助につながった。

 参加者はアプリ登録のほか、海の事故を想定して保安部職員とやりとりをする訓練や、視覚的に津波からの避難を知らせる「津波フラッグ」の説明を受けた。 アプリでは大まかな事故の種類を選んだ後、チャットで事故内容をやりとりする。参加者は「文章を打ち込むのに時間がかかる。チャット形式でなく、選択肢を増やしてもらった方が良い」「安心して海で遊べる」などの意見があった。

 講座は1月31日に開かれた。保安部の担当者は「聴覚に障害のある方を対応することはこれまでほとんどなかった。長い文章は伝わりにくく簡潔に尋ねることが大事だと分かった。早急な対応につなげたい」と話した。(横田千晶)

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