施設使用料の不正利用があった佐賀県唐津市の体験型施設「ふれあい自然塾ひぜん」で、発覚後に市が元塾長に支払った報酬の返還を求めた住民監査請求で、市監査委員は10日、報酬の一部となる通勤手当の支払いを求めるよう峰達郎市長へ勧告した。昨年3月の通勤手当4200円を違反の支出とし、3月10日までに措置を取るよう求めている。

 監査結果によると、基本報酬については出勤停止に関する減額や支給停止の規定がなく「支払い義務を免れるものではない」と判断。一方、通勤手当は支給できない場合の規定として「出張、休暇、欠勤」があり、「出勤停止が、職務上の命令によるものであれば『出張』の例示と同等に取り扱うべき」とした。

 勧告に対して峰市長は「勤務実態がなく、本来支出すべきものではなかった。必要な措置について対応させていただく」とコメントした。

 元塾長は2017年度からの3年間、施設使用料を職員との飲食などに使っていた。住民監査請求では、元塾長が出勤停止処分を受けていた20年2月5日から約2カ月間について、報酬の返還を求めていた。(横田千晶)

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