「帯プロジェクト」を発表し、手作りの帯をつけた新書を手に持つ県内の図書館司書ら=佐賀市天神のアバンセ

「司書、図書館に光を当てる」というテーマで鼎談する登壇者。手前から、佐賀新聞社の桑原昇論説委員長、山口祥義知事、直木賞作家の東山彰良さん、多久市立図書館の辻成美館長=佐賀市天神のアバンセホール

 佐賀県内の公立図書館司書の交流会「司書のつどい」が10日、佐賀市天神のアバンセで初めて開催された。福岡市在住の直木賞作家東山彰良さん(52)の講演のほか、山口祥義知事や図書館関係者を交えた鼎談(ていだん)があり、関係者約50人は司書が果たす役割や今後の在り方について考えた。

 東山さんは「司書・図書館の思い出」をテーマに講演。幼少の頃から心に余裕がある時に図書館を訪れるといい「(図書館には)幸せなイメージがある」と語った。自身が難解な本に手を出していた経験から「図書館はいろいろな本に挑戦できる場所」と強調した。

 鼎談では、佐賀新聞社の桑原昇論説委員長をコーディネーターに、東山さんと山口知事、多久市立図書館の辻成美館長が登壇。「このような場ができることで、図書館の魅力的な活動が共有される」「司書が意欲的にアイデアを出すことで県内全体が盛り上がる」などの意見が出された。

 今回で4回目となる「公共図書館司書表彰」の表彰式では、「デジタル化の取り組み」などが評価された伊万里市民図書館の中村由紀子さんと小柳良子さんに山口知事から表彰状が手渡された。中村さんは「この状況でも地域の人々に本を届け、図書館が『知の拠点』として信頼されるよう努力したい」とあいさつした。

 また県内の司書たちで発案した「帯プロジェクト」も紹介。新書を身近に感じてもらうため司書が新書の帯を手作りして各図書館で展示する取り組みで、県立図書館の中島崇子さんは「新書を手にとってもらうきっかけになれば」と話した。(中島野愛)

このエントリーをはてなブックマークに追加