人工知能をテーマに講演した茂木健一郎さん=佐賀市のエスプラッツホール

 脳科学者の茂木健一郎さんによるトークショー(佐賀新聞文化センター主催)が8日夜、佐賀市白山のエスプラッツで開かれた。茂木さんは発展著しい人工知能の現状について説明し、「人間が対抗できるのは、創造性の分野だろう」と話した。

 茂木さんは人工知能について、インターネットなどから膨大な量のデータを取り込み自己学習することで高度に発展し、将棋で言えば数分で何千局も対戦して生身の人間は勝てないレベルに達していると解説した。言葉で指示すればデザイン(画像)も作り出せるとし、人工知能が描いた絵の実例なども示した。

 その上で、「人工知能にできず、人間がやれることは芸術など創造性」と指摘。映画やドラマの名場面を上映し「ここには意外な事実の提示がある」と話し、「感情や身体性などが鍵になる。より人間的なことは何か、考えることが重要だ」と話した。

 茂木さんは佐賀で年に数回トークショーを開いており、今回が16回目。会場には高校生から年配者まで約40人が参加し、講演後は熱心な質疑応答もあった。

(宮里光)

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