安全な避難所運営などについて話し合う参加者=佐賀市天神のアバンセ

静岡大教育学部の池田恵子教授(右奥)を講師に迎えた防災リーダー養成講座=佐賀市天神のアバンセ

 大規模災害で生じる避難所運営の問題などについて、男女共同参画の視点を取り入れて考える「防災リーダー養成講座」が6日、佐賀市天神のアバンセで始まった。約20人の女性が、28日までの3回の講座を通して防災への理解を深める。

 初回は静岡大教育学部の池田恵子教授が講師を務めた。池田教授は、県男女共同参画センター・アバンセが昨年3月に作成した「男女共同参画の視点を取り入れた災害時避難所運営の手引き」で、アドバイザーを務めている。

 池田教授は、東日本大震災時の調査結果などを踏まえ、女性や子どもを取り巻く災害時の問題について紹介した。避難所運営に関わる人は男性が多く、授乳室の有無やトイレの設置場所など、利用者のニーズと乖離(かいり)することがあるとして「準備の段階から女性の視点を取り入れることが大切」と訴えた。

 大震災の被災地で行われた聞き取り調査で、避難所でのわいせつ行為など性被害の実態が明らかになったことも紹介。「暴力を見過ごさないためにも、男女で対策を考えていくことが必要だ」と呼び掛けた。

 講座はアバンセが初めて開いた。参加した「女性ネットワークたけお」代表の庭木朝子さん(79)=武雄市=は「(おととしの)佐賀豪雨では、何から始めたらいいか分からない状態だった。防災について常日頃から考えるように役立てたい」と話した。(松岡蒼大)

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