九州新幹線長崎ルートなど全国の整備新幹線3線区に関し、菅義偉首相は8日の衆院予算委員会で「着実に工事を進めるとともに、未着工の区間に関しては事業具体化に向け課題の早期解決を図りたい」と述べ、安倍晋三前首相の整備方針を踏襲する意向を示した。

 前国交政務官の佐々木紀氏(自民・石川2区)が、安倍氏の国会答弁を引用しながら「しっかり整備するとおっしゃっていただきたい」と整備新幹線への姿勢をただした。

 菅氏は「観光立国など地方創生に貢献するとともに、災害時における代替ルート確保など国土強靱化にも重要な役割を果たしている」と意義を強調した。その上で「現在建設中の3区間に関しては着実に工事を進めるとともに、未着工区間に関しては事業の具体化に向け課題の早期解決を図っていきたい」と述べた。

 佐々木氏は、開業が遅れ、事業費が上振れした北陸新幹線を中心に質疑した。事業を担う鉄道・運輸機構について赤羽一嘉国交相は「機構の組織改革を着実に実施するために、しっかりとした人物を国交省から出向させた」と、改革に取り組んでいることを説明した。機構人事を巡っては、国交省鉄道局長、官房長を務めた水嶋智氏が1月6日付で副理事長に就いている。(山口貴由)

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