ソロキャンプ場の造成に乗り出す藤瀬吉徳さん、みどりさん夫婦。山の一部を整地する=佐賀市三瀬村

 佐賀市三瀬村で農家民宿「具座(ぐざ)」を営む藤瀬吉徳さん(66)、みどりさん(64)夫婦が「農家のキャンプ場」の造成に取り組む。クラウドファンディング(CF)で資金を調達、コロナ禍の中で「3密」を避けながら、アウトドア体験を楽しめる場をつくる。

 新型コロナの影響で、お客さんと触れ合いながら食事をする民宿の持ち味が生かせなくなり、例年は500人いた利用者が半分以下となった。外出自粛ムードが広がる中、旅行に行けない都市部の人たちが少人数でキャンプを楽しみ、三瀬や富士町のキャンプ場が人気を集めている点に着目した。

 キャンプ場は集団ではなく個人で楽しむ「ソロキャンプ」専用にする予定。藤瀬さんが所有する山林を伐採し、工事業者に重機での整地を依頼する。4月完成を目指す。宿泊客には手作りの野菜の提供や、ブルーベリーの収穫体験などのメニューも考えている。

 造成費用は昨年12月20日から今年1月28日にCFで募り、目標額(15万円)の5倍近くの72万8千円を集めた。

 遊休農地などをキャンプ場にすることも検討しており、CFでの情報発信、資金調達に今後も取り組む。みどりさんは「外出できなくて気持ちがめいっていた知人の役にも立ちたいと思った。色んな方のご縁でCFにたどりついた。まずは1区画を成功させ、農家の生き残り策の一つにしたい」と意欲を見せた。(大田浩司)

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