例年より前倒しで開設された確定申告会場で手続きをする人たち=佐賀市駅前中央の佐賀第二合同庁舎

確定申告会場への入場整理券は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使って申し込むことができる

 コロナ禍で確定申告の時期を迎える中、佐賀県内の各税務署が確定申告会場を前倒しで設置している。例年多くの人で混雑し、長い待ち時間も発生することから、来場時期を分散してもらう狙いがあり、一度に会場に入る人数も調整して感染リスクの軽減につなげる。

 2月4日午前11時ごろ。佐賀市駅前中央の佐賀第二合同庁舎5階に設けられた佐賀税務署の確定申告会場には、例年の3分の1以下となる約30人ほどの姿があった。応対する職員はマスクとフェースガードを身につけ、入場時には検温も。従来は一つの机に2台ずつ置いていた申請用のパソコンは半分に間引いた。

 手続きを終えた兼業農家の男性(63)=佐賀市=は「昨年までのことを考えると、密になっているという不安は感じなかった。待ち時間も少なくて済んだ」と会場設置の前倒しを歓迎した。

 確定申告は個人事業主や年収が2千万円を超える会社員などが対象となる。期間は例年2月16日~3月15日(今年は緊急事態宣言に伴い4月15日まで延長)だが、県内の税務署は今年、佐賀が1月25日から、伊万里と唐津が2月1日から、武雄が5日から、それぞれ2~3週間ほど前倒しで会場を設置している。

 会場に入るためには入場整理券が必要で、30分または1時間ごとに入場する人数の枠が決められている。当日の朝に会場で配るほか、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使えば、10日前から予約できる。

 佐賀税務署の担当者は「当日配布分は時間帯によっては午前中でなくなる場合もある。整理券の受け取りで混雑が生じないためにも、ラインでの予約を」と強調する。家族などが代理で予約しても、予約完了画面のコピーを持参すれば有効だという。

 国税庁は感染リスク軽減に向け、インターネットで納税手続きをする国税電子申告・納税システム(e―Tax)の利用を促したい考えだが、福岡国税局管内(佐賀、福岡、長崎)では前年、自宅などでパソコンやスマートフォンから確定申告をした人は27・2%にとどまっている。

 国税庁のホームページから24時間利用でき、電話で相談を受け付けるほか、問い合わせなどに自動で回答する「チャットボット」も活用できる。同庁は「自宅からの申告にぜひチャレンジして」と呼び掛ける。(大橋諒)

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