新型コロナウイルスの抗原検査キットの一つ「ビズチェック」

 新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、「家庭で手軽に検査できる」として抗原検査キットに消費者の関心が集まっている。感染への不安の高まりを映すように、インターネット上ではさまざまな種類の検査キットが紹介され、1月下旬から取り扱っている佐賀新聞文化センター(佐賀市)にも引き合いが相次いでいる。ただ、厚生労働省の担当者は「誤った使い方をすれば、正しい結果が出ないこともある。症状があれば医療機関を受診して」と呼び掛ける。

 抗原検査は、鼻の粘膜や唾液から採取した検体を使い、検査したいウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査方法。専用の機器が必要な感度が高い定量検査と、特別な機器を使わず30~40分で判定できる定性検査がある。

 ネット上には1回当たり千円を切るものから5千円以上の商品まで、さまざまな抗原検査キットが並ぶ。医療機関などでPCR検査を自己負担で受けた場合は3万円ほどが必要で、数時間かかることと比較して「安くて早い」などとアピールしている。

 佐賀新聞文化センターが1月21日から取り扱う抗原検査キット「ビズチェック」にも問い合わせが相次ぎ、2月5日までに約2千個を販売したという。個人の引き合いに加え、早めのチェックでクラスター(感染者集団)を防ぎたいとして、建設会社からの大口の注文があったと説明する。

 一方、厚労省の「診療の手引き」では、唾液を使った定性の検査は有症状者への使用は研究中で、無症状者への使用は研究予定としている。厚労省の担当者は「検査キットの誤った使い方や、使う人の状態で正しい結果にならない場合もある」と話し「キットの判定結果にかかわらず、症状があるなら医師に相談し、診断を確定させることが必要」と強調する。

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