寺川琉之介

 大学生や社会人のトップスイマーにも負けない、堂々たる泳ぎを見せた。競泳のジャパン・オープン男子50メートル背泳ぎに出場した寺川琉之介(ビート伊万里、武雄青陵中3年)が、予選で26秒05をマークし、日本競泳界の第一人者・萩野公介(ブリヂストン)が2009年11月に出した日本中学記録を0秒12更新した。寺川は「練習の感覚から中学新は出る気がしていた。力まず、冷静に泳げた」と振り返った。

 スタートの浮き上がりでミスがあったというものの、その後はゴールまで一気に加速した。「体が浮いた状態でも普段通りにまっすぐな姿勢を保てた」。場内に中学新記録がアナウンスされると、左腕を突き上げて喜びを表現した。

 決勝進出圏内となる全体8位の好記録。ただ、同タイムで並んだ大学生選手とのスイムオフ(勝者決定戦)に敗れて予選突破はならなかった。順位を意識して臨んだ大会ではなかったものの、「あそこまで行ったからには決勝に残りたかった」と悔しさもにじませた。

 176センチの長身。小学生時代にも萩野の記録を破って日本学童新を樹立した。将来は「世界新記録」という大きな目標を掲げる。高校進学後も県内で競技を続ける寺川は「50バック(背泳ぎ)にとらわれず、できるだけ早く高校新を出したい」と次の目標を見据えた。(古川浩司)

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