優勝を目指していた唐津市消防本部の宇佐美聖也さん=唐津市の市陸上競技場

 「今年こそ優勝を」と今大会に懸けてきた唐津市消防本部。元箱根ランナーの宇佐美聖也さん(26)らが中心となり、着実にタイムを縮めてきた。宇佐美さんは「これまでで一番いい状態だったので悔しい。ただ大会ができるのは当たり前じゃないと感じた。走れる感謝を忘れず、来年に向けて頑張りたい」と前を見据える。

 消防本部は2年前まで連続で3位に入るも、昨年は4位に後退。今年は上位を目指し、選手の底上げを図ってきた。

 学生時代の競技経験者は宇佐美さんのみ。帝京大時代に箱根駅伝の8区を走った実力者で、消防本部の練習ではペースメーカーとして先導し、練習メニューも提案してきた。コロナの影響で集まれない時期が続いたが、スマホで練習内容を報告しながら「お互いに『頑張っているんだな』と感じて励まされた」という。

 1月の記録会で多くの選手が5000メートルで17分を切る目標を達成した。監督の百武浩二さん(46)は「記録を出す選手が多く、前大会のタイムを想定すると1位も見えていた」と手応えを感じていた。

 だが記録会後に延期の知らせ。宇佐美さんは「走れなかったのは残念だけど、関係者の支えがあったからこその大会だと気付けた。東西松浦は一番の目標なので次こそは優勝したい」と来年へ思いをつないでいる。(横田千晶)

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