新人賞を狙っていたSUMCO伊万里の上田翔斗さん。「来年に向けて練習します」=伊万里市の国見台陸上競技場

 伊万里市の国見台陸上競技場。平日夕方の外周コースには、息を弾ませ、思い思いのペースで走るランナーたちの姿がある。上田翔斗さん(19)=武雄市山内町=もその1人。東西松浦駅伝3連覇中のSUMCO伊万里のルーキーで、松浦路を走ることを目標に練習してきた。

 中学、高校と陸上部だった。地道に努力を重ねるタイプ。高校時代はタイムが伸びず苦労した時もあったが、最後の県総体の1500メートルと5000メートルで初めて決勝進出を果たした。SUMCOへの就職が決まってからは「東西松浦駅伝への出場」が目標に。常勝チームの一員となり、優勝の喜びを味わいたかった。

 SUMCOはチーム練習がほとんどなく、上田さんは仕事帰りに1人で練習している。走る距離は月400~450キロ。高校の時より長くなり、5000メートルの自己ベストを40秒も縮めた。

 「記録会では積極的に走ってタイムも伸びている。今年は走っていたら新人賞を取っていただろう」と中尾啓司監督。本人もそのつもりだった。大会延期は残念だが、「気持ちを切らさず練習し、もっと速くなって来年の大会に臨みたい」。今日も明日も走り続ける。(青木宏文)

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