佐賀県立中学入学選抜の倍率の推移

適性検査の問題用紙が配られ、開始時間を待つ児童ら。県立中の定員は男女同数が原則になっている=1月16日、佐賀市の致遠館中

 佐賀県立中学の今年の入学選抜が終わった。志願者倍率は2・59倍だったが、県立中には「原則男女同数」の規定があり、読者から「男女で倍率が違うはず。教育の機会均等に反するのでは」という疑問が佐賀新聞「こちらさがS編集局」(こちさが)に寄せられた。男女でどれほどの倍率の違いがあるのか、男女同数の規定はなぜあるのか、調べてみた。

 県立中4校を合わせた募集定員は480人。これに対し2021年度の志願者数は1245人で男子572人、女子673人だった。県教育委員会は男女別の倍率を示していないため、記者が計算したところ、男子2・38倍、女子2・80倍になり、0・42ポイントの差があった。原則男女同数になった2010年度以降、ほぼ同率の14年度以外は、女子の倍率が男子を上回った。

 09年度までは男女同数の規定はなかった。ただ、女子の入学者数が男子を上回る傾向が続き、学校側から「女子単独クラスを設定せざるを得ない」「男女が共同で活動する場面で影響がある」など、学校活動を行う上で男女同数を求める声が上がったという。

 県教委は「現状では、教育現場の意見などを踏まえ男女同数が望ましいと考えている」と話す。その上で「県立中は義務教育課程で、将来の選択の幅を広げるという進路選択の一つ。市町立中と県立中は同じ学習指導要領に沿っており、教育機会は平等に担保されている」とする。

 全国的にはどうなっているのか。県教委によると、佐賀県以外の都道府県では本年度、公立の中高一貫校など125校のうち、男女のどちらかが6割を超えないように規定しているのが3校、原則男女同数としているのは46校だった。男女同数の規定がない学校が6割を超えている。

 県立高は、定員に男女同数の規定を設けていない側面もある。県立中での今後の対応について県教委は「県立学校の教育懇話会などでの議論を踏まえ、市町の教育委員会や学校の意見などを総合的に判断し、適切に対応していきたい」としている。(岩本大志)

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