「喜んでいいのか、どうか…」。佐賀県の飲食店などに対する時短営業要請の解除が決まった5日、県内の飲食店経営者らからは、客足がすぐに戻るとは思えないこともあり、不安の声が漏れた。

 「(時短要請解除は)前向きな動きだと分かっている。でも、不安の方が大きい」。佐賀市中央本町でカラオケバーMOLE(モール)を営む川﨑陽一朗さん(40)は、県の決定に複雑な表情を見せる。

 通常の営業時間は午後8時から翌日の午前4時まで。県の時短要請に応じるのは休業と同じで、1月21日以降は店を閉めてきた。新型コロナは飛沫ひまつ感染が感染経路の中心といわれる。「敬遠されがちなカラオケで再開してどうなるか…」。8日から通常営業に戻すが、生き残りをかけ、昼の需要を取り込む方法も検討していくという。

 こうした思いは他の飲食店主らにも共通する。唐津市でスナックやカフェを営む女性(64)は「平常通りに営業できても、客足が戻るとは思えない」と語る。これから歓送迎会のシーズンを迎えるが、スナックの予約はほぼゼロ。「このまま5月ごろまでずるずると影響が長引けば、この先営業できるか不安」とこぼした。(中島佑子、中村健人)

 

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