サガン・ドリームスの代表取締役会長に就任した県サッカー協会会長の福岡淳二郎氏

 サッカー・J1サガン鳥栖を運営するサガン・ドリームスは5日、臨時株主総会と取締役会を開き、竹原稔社長(60)が退任し、新たに県サッカー協会会長の福岡淳二郎氏(65)が社長に就任することを決めた。福岡新社長は「県内の全市町とこれまで以上に連携を深め、持続可能な地方クラブのモデルを目指していく」と抱負を語った。

 オンラインで会見した福岡新社長は「J1で10シーズンの節目に、厳しい財政状況とコロナ禍が重なる中でバトンを受け取り、責任の重さに身が引き締まる思い」とあいさつ。新型コロナウイルスの影響による減収で、2020年度決算で約10億円の債務超過が見込まれることを踏まえ、「本年度(21年度)は赤字を出さないことを目標に、来年、再来年でこの赤字(債務超過分)を返済していく。緊縮財政でコストをカットし、広告収入やグッズ販売など売り上げを伸ばしていく」と経営方針を示した。

 大口スポンサー獲得などの具体的な増収策は示されなかったが、福岡新社長は「経営面の安定のため、人件費など抑えるべきところは抑える。クラブがいつまでも存続し、J1で戦い続けることを目指す」と力を込めた。

 福岡氏は佐賀市出身。法政大卒業後、民間企業勤務を経て、1982年から2016年まで県内の小中学校で教壇に立ち、部活動などでサッカーを指導した。県サッカー協会では技術委員長などを歴任し、20年から会長を務めている。

 総会では、佐賀県の進龍太郎政策部長と、食品会社などを手がけるベストアメニティホールディングス(福岡県久留米市)の内田弘会長の取締役就任も承認された。進部長は「地域の宝であるクラブを、県も一緒になって支えていく」と述べた。

 11年から約10年間社長を務めた竹原氏は「クラブが今後も未来に向かって、この地に根をはり続けられるように、より一層の支援をよろしくお願いします」と、クラブを通じてコメントした。(山口源貴)

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