21時間の研修を終え、修了証を手にする神埼清明高ボランティア部=神埼市の同校

研修で視覚障害者の歩行介助の実技を学ぶ生徒ら=神埼市の神埼清明高(同校提供)

 介護の基礎的な知識や実技を学ぶ「介護に関する入門的研修」を神埼市の神埼清明高ボランティア部13人が受講し、修了した。育児が一段落し、仕事復帰を考える人や中高年齢層などが受講する例が多く、高校生では県内初。食品科学や人文教養など福祉以外の学科の生徒も介護の基礎を学んだ。

 介護人材の裾野を広げる目的で厚生労働省が制度化し、実施主体は自治体。介護の制度や認知症、障害などに関する基本的な知識と、移動や排せつ、入浴などを支援する実技を学ぶ。計21時間の研修を修了すると、介護職員初任者研修などの資格を取る時に、研修の一部が免除される。

 同校には、福祉を学び、介護福祉士国家試験の合格を目指す生活福祉系列があるが、「ほかの生徒にも介護の勉強をできる機会をつくりたい」と校内で開講。他の系列の生徒も集まるボランティア部が受講した。生徒は放課後、90分間の講義を約3週間受講した。

 食品科学系列2年の柿本蒼空(そら)さんは「介護は難しそうなイメージがあったが、楽しかった。介護をより身近に感じられるようになった」と笑顔。福祉に興味はあったが、大学進学を考えて人文教養系列に進んだという2年の平川彩音さんは「学べて良かった。寝たきりの人のシーツ交換が難しく、生活福祉系列の友達にアドバイスしてもらった。将来の選択肢としても考えるようになった」と話した。

 県長寿社会課によると、2018年度に制度が始まり、佐賀市や鳥栖市など県内3会場で研修を開講。これまで189人が修了している。(西浦福紗)

このエントリーをはてなブックマークに追加