移設された岡崎藤吉の顕彰碑。秀島敏行佐賀市長(右)、兒玉浩明佐賀大学長が除幕した=佐賀市の佐賀大本庄キャンパス

 佐賀市の神野公園から佐賀大本庄キャンパスに移設された明治・大正期の実業家、岡崎藤吉の顕彰碑が4日に披露された。旧制佐賀高校(佐賀大の前身)設立時に岡崎が多額の寄付をしたことに当時の市長が謝意を示す碑で、関係者は後世に残していく決意を新たにした。

 碑は1920年に同市松原に建立され、神野公園に57年に移設された。台座が傾いたことから取り外され、市は2017年に公園利用の安全性、風雨による劣化防止を理由に敷地内に埋設した。問題視した市民らが19年に復旧を申し入れ、市が佐賀大と協議して承諾を受けて昨年12月末に移設された。

 ひ孫であいおいニッセイ同和損害保険特別顧問の岡崎真雄氏は新型コロナ感染拡大のため、原誠行佐賀支店長が代理で手紙を読んだ。除幕を行った秀島敏行市長は「引き受けていただき感謝したい」とあいさつ。兒玉浩明佐賀大学長は「本部の横、大学の中心に移せた。生徒にも功績を広報したい」と述べた。

 復旧を申し入れた市内の中野和彦さん(85)は「掘り起こした時、木などと一緒に埋蔵されていて残念だったが、復元という賢明な英断をされてよかった」と石碑を見つめながら語った。(大田浩司) 

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