水面に浮かぶ灯籠が秋の夜を美しく演出する「水鏡プロジェクト」=佐賀市の佐賀城公園南堀(佐賀市提供)

中心街に彩りを添え、にぎわいづくりにつなげた呉服元町ストリートマーケット=佐賀市呉服元町(佐賀市提供)

郷愁を感じさせる山間の古民家が連なる和田集落=佐賀市富士町麻那古(佐賀市提供)

「芝生の山」による緑化が評価された古賀眼科=佐賀市鍋島町森田(佐賀市提供)

 佐賀市の景観形成に貢献する建物や取り組みなどを顕彰する「佐賀市景観賞」に、秋の夜に佐賀城公園の南堀に灯籠を浮かべる「水鏡プロジェクト」など4件が選ばれた。

 水鏡プロジェクトは2016年度に県建築士会有志が始め、コロナ禍でイベント自粛が相次ぐ昨年も実施した。佐賀城公園のお堀という歴史的な環境資産で市民が楽しめる夜の景観をつくった点が評価された。

 「呉服元町ストリートマーケット」は19年に建設された店舗で、ベーグル店や雑貨店が入る。淡い緑色の外壁の平屋建てが中心市街地に彩りを添え、共有スペースが地域活性化に貢献した。

 富士町麻那古の和田集落は、山間部で農業を営んだ古民家が連なる小集落。8軒中5軒の母屋は、かやぶき民家を継承し風格のあるトタン屋根を施す。住みつないでほしい景観とされた。

 鍋島町森田の古賀眼科は、車の往来が多い道路と建物の境界に「芝生の山」を整備し、騒音対策、緑化空間の確保につなげる。シンプルな建物も道路沿いに潤いをもたらしている。

 207件の応募があり、2回の選考を行った。後藤隆太郎委員長(佐賀大准教授)は「受賞作は実直な営みを反映し、周囲に大きく働き掛けるものばかり。コロナ禍とともにある現実で、未来に向けてわれわれが今できることは何かと考えさせられた」とコメントした。

 新型コロナ感染予防のため表彰式は行わず、関係者に賞状を後日贈る。(大田浩司)

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