唐津市七山で計画されている風力発電計画に関し、現地調査の手法が審議された佐賀県環境影響評価審査会=七山市民センター

 唐津市七山と福岡県糸島市にまたがる脊振山系で大和エネルギー(本社・大阪府)が計画している風力発電事業について、県の環境影響評価審査会が3日、唐津市の七山市民センターで開かれた。環境影響評価(アセスメント)の第2段階の「方法書」に記されている現地調査の手法などが審議された。

 計画では、発電機8~10基を設置し、最大3万2千キロワットの出力を見込む。2024年に着工し、26年の運転開始を目指しているが、七山や糸島市の住民からは「自然や景観を壊す」など、計画の再考を求める声が上がっている。

 現地調査では、騒音や振動、水質、動植物、景観などの観点から実施。委員は「風車設置予定地付近に登山道があり、利用者に騒音や超低周波の影響があるのでは」「渡り鳥の飛行ルートに当たり、バードストライクの危険性がある」などと指摘、それらも考慮して調査することを求めた。同社は「今回出た意見を踏まえて調査を実施したい」とした。

 当初、方法書の縦覧は15日までとしていたが、反対の声が根強いことや新型コロナウイルスの影響で思うように住民への説明ができていないことから、延期を決定。3月1日としていた住民意見の提出期限も延長する。集まった意見は同社が概要書としてまとめ、経済産業省や関係自治体に送付する。(中村健人)

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