新型コロナウイルス感染の「第3波」で、佐賀県内で1月に確認された感染者数は月別で過去最多の483人に上り、クラスター(感染者集団)は計10カ所で発生した。1月27日からは1日当たりの感染確認が1桁台で、専用病床の使用率も低下、2月1日からは感染状況を示す全ての指標で「ステージ2(漸増)」の水準に改善している。

 県内では昨年秋ごろから感染者が増え、1月には、過去最多だった昨年12月の159人の約3倍になった。県健康増進課の井田政和参事は「ウイルスが以前より感染しやすくなっている印象がある。年末年始に、帰省や親族の集まりなど人の動きがあり、接触機会が多くなった影響も大きい」と説明する。

 1月のクラスターの特徴して、職場内で広がった点を挙げる。休憩や会議でマスクを外し、同僚との会話や食べ物の共有で感染のリスクが高まったとみている。高校でのクラスターは主に屋内球技の部活動で広がったとみており、練習試合の相手校の関係者が感染していたケースもあった。

 県は、感染者の周辺から陽性者が確認されなくなるまでウイルス検査を徹底。疫学調査に追われる保健福祉事務所には、別の事務所や県庁から応援を送った。「ほとんどのクラスターで検査が一段落し、状況は落ち着きつつある」とする。

 病床使用率のピークは1月14日の33・8%で、後半も30%前後で推移した。病床数を281から336に増やし、27日以降の感染者が1桁台にとどまったことも背景に、2月1日に19・3%、2日には16・7%と、ステージ3(急増)の指標の20%を下回っている。

 東京や福岡など10都府県への緊急事態宣言は3月7日まで1カ月延長された。佐賀県は独自に実施した飲食店への営業時間短縮要請を、落ち着いた状況が続けば2月7日までで解除する見通し。井田参事は「県民の皆さんが接触機会を減らした結果で、時短の効果も大きい。クラスターが起きれば状況は変わるので、数字に一喜一憂せず冷静に対応したい」とする。

 ステージは政府の対策分科会が示す4段階の区分で、県は県内の状況を1月15日から、2番目に深刻なステージ3と位置付けてきた。ステージ2への引き下げは山口祥義知事が判断する。(円田浩二)

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