県下一斉模擬試験の英語の設問を巡り謝罪する落合裕二教育長(中央)ら=佐賀県庁

 萩生田光一文部科学相は2日の閣議後記者会見で、佐賀県で1月に行われた高校の模擬試験(県模試)でイスラム教とテロリストを結び付けるような表現がある文章が出題されたことについて、偏見を招き不適切だとの認識を示し「国際社会に間違ったメッセージになる。佐賀県以外の関係機関にも(防止策の)確認を徹底する」と述べた。佐賀県の落合裕二教育長は同日、臨時の記者会見を開き、出題について陳謝した。

 県模試は1月上旬に実施し、県内の高校1年生約3100人が受験。文章は高校生の作文で、エジプト旅行の体験談として、絵はがきを売る子どもらに関して「稼ぐことができなかったら、食べ物を求めてモスクに行き、テロリストになる」などの記述があった。県模試は県高校教育研究会進学指導部会が実施した。

 萩生田氏は、教員10人程度で作問に当たったにもかかわらず「問題点に気付くことができなかったことは大変残念だ」と指摘。佐賀県だけでなく他の自治体などにも、組織的に出題内容の妥当性を検証する仕組みを整備するよう求めた。

 落合教育長は会見で「宗教に対する偏った見方や、国際的な問題の誤解を招きかねない表現が含まれているものを出題したことは不適切だった」と述べた。さらに「誰かが気付いて問題提起していれば防げた」とした上で「教職員はそういったところは感覚を鋭くあってほしいが、不十分だった」との認識を示した。

 この問題に関しては、出題を疑問視する声が佐賀新聞の「こちら さがS編集局」(こちさが)に寄せられていた。(岩本大志)

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