「儀式を重んじながら、時代の変化に合わせて新たなスタイルを提案したい」と語る古賀順子社長=佐賀市水ケ江の花古賀

 当社は貸衣装専門店として、今年で創業80年を迎えました。地域に密着し信頼と実績を積み重ねることができました。昨年はコロナ禍で、結婚式や卒業式などが中止や延期を余儀なくされ、装いの面からハレの日をお手伝いする当社への影響も続いています。

 「式典がないのなら」と衣装を着ることを諦める方々もいらっしゃいますが、私たちはこんな時だからこそ人生の節目に家族に感謝し、晴れ着に袖を通して「思い出をカタチに残す」ことを提案してきました。

 その思いから県内大学生の「自主卒業式」のお手伝いをし、併設の写真スタジオで約50人の皆さまの晴れ姿を撮影したところ「本当によかった」と喜んでいただくことができました。

 フォトウエディングや七五三、成人式などの撮影依頼も増えました。その中で意識したのは、各儀式が持つ本来の意義を伝えること。成人式は女性が初めての厄年を控え、厄をはらう振り袖や帯を身にまといます。このような背景を知れば一生に一度の瞬間をより大切にし、思い出に残るのではないでしょうか。

 大規模な披露宴を伴う結婚式が減る中、当社では日本の伝統的な「祝言」にヒントを得て、家族で執り行う神前挙式と写真撮りをセットにしたプランを提案しています。古くから日本で受け継がれてきた儀式を重んじながら、時代の変化に合わせて新たなスタイルを構築し、お客さまに発信していきたいと思います。(大橋諒)

 

次回は16日付でジーンスレッドの森本益生社長です。

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