敗戦が確実になり、支持者と言葉を交わす宮崎千鶴さん(左)=31日午後10時12分、唐津市新興町の事務所(撮影・志垣直哉)

 「唐津を変える」と訴えた新人で元唐津市議の宮崎千鶴さん(66)は、現職候補の厚い壁にはばまれた。女性の視点で市の政策を見直す考えを示し、観光に特化したまちづくりも主張したが及ばず「申し訳ない結果になった。力不足だった」と支持者に頭を下げた。

 宮崎さんは31日午後6時半ごろから、唐津市新興町の事務所で支持者と結果を待った。午後10時10分ごろ、落選の一報が入ると、重苦しい空気が流れた。宮崎さんは「女性に対する(市民からの)期待を感じていたけれど、壁を破れなかった」と声を詰まらせた。

 市議を公明党所属で5期務め、トップ当選を果たした経験もある。市長選では、特定の政党や団体にとどまらない支持を得る必要があると、離党して立候補し、草の根選挙で票の掘り起こしを目指した。

 前哨戦では精力的に市内を回り、地域の課題に耳を傾けた。選挙戦でもくまなく回り、中盤からは街頭演説の回数を増やした。SNSも活用し、若者の支持獲得も狙った。それでも、知名度がある現職候補との差を縮めることは難しく、新型コロナウイルスの影響で大きな集会が開けなかったことも響き、伸び悩んだ。

 「やれることはやった。(市議時代を含め)今回の選挙が一番楽しかった」と宮崎さん。支えてくれた人たちをねぎらい、言葉を交わし続けた。(中村健人)

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