任期満了に伴う唐津市長選・市議選は31日投開票され、市長選は現職で無所属の峰達郎氏(60)=山本、1期=が4万2244票を獲得、無所属新人で元市議の宮崎千鶴氏(66)=神田=に約2万9千票差を付け、再選を果たした。定数28を33人で争った市議選も全議員の顔ぶれが決まった。投票率は前回2017年を5・85ポイント下回る57・48%で6割を切り、平成の大合併後5回の市長選で最低になった。新型コロナウイルスの感染予防による投票控えも影響したとみられる。
再選された峰氏は「行財政改革、公共施設再編に取り組む。未来へ持続可能な、進化する唐津をつくり上げる」と述べ、11万9千人の市民のかじ取り役として改めて意欲を示した。任期は2月6日から4年。
峰氏は1995年から唐津市議を2期務めた後、2003年の佐賀県議選で初当選した。3期目途中で辞職し、13年の市長選は次点だったが、17年1月に新人4人での市長選を制した。
峰陣営は後援会支部を拡充するなど支援組織を強化してきた。選挙戦では知名度を生かし、1期目の実績をアピールして着実に票を獲得していった。
宮崎氏は昨年9月に立候補を表明し、前哨戦を含めて草の根の運動を展開した。観光に特化したまちづくりや女性目線での福祉、子育て施策の見直しなどを訴えたが、及ばなかった。
今回から定数が2減となった市議の内訳は現職23人、新人5人。党派別では公明3人、共産2人、自民1人、社民1人、無所属21人になった。
当日有権者数は9万8976人(男性4万5922人、女性5万3054人)。(成富禎倫)