オンラインで講演し、参加者の質問に答える宇宙飛行士の油井亀美也さん=佐賀市の市村記念体育館

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、油井亀美也さん(51)を迎えた「宇宙フォーラム」が1月30日、佐賀市の市村記念体育館で開かれた。新型コロナ感染防止のためオンラインで登場した油井さんは、夢を持ち続け、地球の環境を守る大切さを訴えた。

 2015年、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した際の映像、写真を示しながら説明。「宇宙で見た空気の層の薄さに驚き、大切にしないといけないと感じた。ISSでは互いの歴史や文化を尊重し協力し合った。地上でもできれば住みやすい地球になる」と語った。

 県立宇宙科学館の渡辺勝巳館長とのトークセッションでは子どもの質問に答えた。宇宙飛行士になるために大事なことは「他の人の気持ちを想像し先回りして行動すること。鍛えるには家のお手伝いが一番役立つ」と助言した。

 長野県川上村の野菜農家に生まれて農作業の合間に星空を眺め、宇宙への憧れを募らせた油井さん。防衛大学校や航空自衛隊を経て35年越しで夢をかなえ「好きという気持ちを大切に継続することが大事。一緒に頑張る仲間になりましょう」と締めくくった。

 母親手作りの宇宙飛行士のスーツ姿で質問した春日小2年の山川統君は「宇宙飛行士になるために英語を頑張ろうと思った」と興奮気味に話した。

 フォーラムは県とJAXAの連携プロジェクト「JAXAGA(ジャクサガ)」の一環で開き、会場では約400人が聴講した。(松岡蒼大)

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