<識者の見方>教職員は高い人権意識を

 読者から指摘があった県下一斉模擬試験(県模試)の英語の設問を、人権問題に詳しい県内の学識者にも読んでもらった。

 日本語教育が専門で、イスラム教圏で日本語を教えた経験のある佐賀大国際交流推進センターの布尾勝一郎准教授は「文章自体は高校生の体験記なので、個人の感想としてはそう感じたのだろうし、父親との会話も聞いたまま書いたのだろう。ただ試験となると受験者は正しいと思って読んでしまい、個人の家の中の話とは違う」と話し、試験問題にはふさわしくないとの見方を示した。

 佐賀大教育学部の松下一世教授(人権教育)は「作問時に、教職員側が誰も偏見につながる可能性に気付けなかったと思うと残念」と指摘し、チェック体制を疑問視する。県内にも外国籍の子どもは多く「身近な教師の何気ない振る舞いで救われることもあれば、逆に傷付くこともある。他の職業以上に、高い人権意識が必要になる」と話し、教育現場の人権教育の見直しを求めた。

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