雪景色の吉野ケ里歴史公園

雪上に残る野ウサギとみられる動物の足跡

 新年早々、8日から10日にかけて大雪が降りました。吉野ケ里でも久しぶりの一面銀世界でした。静かな雪の吉野ケ里です。

 そんな中、降り積もった雪を見ていて小さな足跡を見つけました。野ウサギの足跡です。よく観察してみると、ピョン、ピョンとゆっくり跳ねた跡や、一歩の間隔が妙に開いている飛び跳ねた跡、坂で滑った跡などいろいろあります。

 野ウサギが環壕集落内を生活の場としていることは、野ウサギのフンを見ることが多い園内スタッフなら誰でも知っていますが、その姿を見ることは年に一度もありません。しかし、雪の上の足跡はその姿を生き生きと見せてくれました。足跡の数からすればかなりの数がいるようです。

 古事記の中には、大国主命(おおくにぬしのみこと)の話にイナバノシロウサギが登場します。そのウサギは、神である大国主命に対し婚姻に関した予言をします。身近にいるはずなのに、なかなか姿を見せず、人の存在を陰から見ている不思議な集落の同居人とも言える野ウサギ。復元建物のそばにある足跡を見て、弥生時代がより身近に思えてきました。そんな雪の吉野ケ里も時にはいいものです。(福田幸夫 吉野ケ里ガイド)

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