昼休みに喫煙者が集中するというコンビニの灰皿周辺=佐賀市

 受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が昨年4月に全面施行され、公的施設や飲食店が禁煙になる中、喫煙者はどう過ごしているのか―。昼休みに自家用車内で吸うなどして気を使うが、コンビニの喫煙スペースに集中すればマナーに厳しい視線が向けられ“煙たい存在”と見られがちで、肩身の狭い思いをしている。

 1月中旬の昼休み。佐賀県庁に近いコンビニでは、スーツ姿の男性ら約10人がスマートフォンを片手に紫煙をくゆらせていた。60代の県職員は「他に吸う場所がなくて…」とこぼした。

 2019年7月に一部施行された改正健康増進法では、行政機関の庁舎や学校などが敷地内禁煙になった。20年4月には全面施行され、飲食店やホテルなど多人数が利用する施設も原則として屋内禁煙になった。

 県は19年7月から、県庁や総合庁舎など県内36施設を全面禁煙にし、県庁や県警にあった喫煙所は全て撤去した。佐賀市は庁舎内の喫煙所をなくしたが、JR佐賀駅周辺が路上喫煙禁止地区になっている点などを考慮し、屋外に1カ所喫煙スペースを設けている。

 県庁近くのコンビニには灰皿があり、県は協力を得て喫煙スペースを示すテープを貼った。壁には「受動喫煙防止のため、枠内以外での喫煙はご遠慮ください」と張り紙をした。

 それでも、昼休みはコンビニの灰皿周辺に喫煙者が集中する。民間企業でも喫煙所が撤去されて屋外でたばこを吸う姿があり、佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)にも「喫煙マナーとしていかがなものなのか」という意見が複数件寄せられている。

 ある50代の県職員は昼休み、自家用車で敷地外に出て車内で喫煙しているという。県立学校の40代教職員は昨夏に禁煙したが、それまでは学校近くの同窓会館の喫煙所を利用しており「生徒や保護者から『たばこ臭い』と言われ、やめる先生も増えている」と話す。

 県は、がん対策や職員の禁煙支援に力を入れていることなどを理由に喫煙所設置の検討はしていない。県健康増進課は「周囲に配慮しながら、マナーを守るよう引き続き呼び掛けていく」としている。(松岡蒼大)

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