新型コロナ感染を自分のこととしてとらえ、誹謗(ひぼう)中傷しないよう呼び掛けるポスター=佐賀市役所市民ホール

買い物客にチラシやグッズを配って人権への配慮を呼び掛ける関係者=佐賀市兵庫北のゆめタウン佐賀

 新型コロナウイルスの拡大で誹謗(ひぼう)中傷や差別などが起きていることを受け、佐賀市は街頭活動や啓発パネル展を開き、人権への配慮などを訴えている。

■市役所に小中校生のポスター展示

 佐賀市役所の市民ホールでは、2月1日から啓発パネル展が始まった。ポスターやメッセージなどを通じ、思慮深く行動するよう呼び掛けている。15日まで。

 本年度に市内の小中高生から募集した人権啓発ポスター259点のうち、コロナをテーマにした10点を並べた。感染者が周囲からとがめられる構図を暗い色調で描いた作品が目立った。「せきと熱が出ました。僕、何か悪いことした?」「あなたもかかるかもしれないのに」「人はウイルスではありません」の言葉を添え、感染を恐れるあまり心ない言葉で人を傷つける愚かさを伝える。

 久保田公民館が企画して小中一貫校思斉館の生徒が書いた医療従事者への応援メッセージも展示している。(大田浩司)

■買い物客にチラシ配布

 人権問題の街頭啓発活動は1月28日に佐賀市のゆめタウン佐賀、佐賀駅バスセンター、JR佐賀駅の3カ所で実施。人権擁護委員や市職員らが買い物客らにチラシなどを配った。

 「人権に配慮した言動に努めましょう」と訴えるチラシや相談窓口を記したパンフレットなどをまとめた啓発グッズ1200袋を用意。ゆめタウン佐賀では、感染防止策で手袋を付けた職員らが買い物客にグッズを配り、不当な差別や風評被害などの防止を訴えた。

 佐賀市人権・同和政策・男女参画課の八谷小百合課長は「人権を自分事として考えるきっかけにして」と訴えた。(中島佑子)

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