卒業記念の探索イベントに向けて、運営内容を話し合う実行委員の父母たち=小城市小城町

 佐賀県小城市小城町の桜岡小児童の父母たちが、卒業を控えた6年生79人を対象にした校区内の探索イベントを計画している。新型コロナウイルス感染拡大で学校行事の中止や縮小が相次ぐ中、地域の魅力を再発見しながら、友だちとの交流や思い出づくりにつなげようと企画。2月6日にグループ対抗のゲーム形式で行い、地元の複数の店舗が賞品を贈る。

 町の名所や史跡、店舗など約50カ所を図示した「探索マップ」を手作りし、子どもたちは約5人ずつのグループに分かれ、その地図を頼りに校区内を巡る。所々で地域や学校、課外学習にちなんだクイズや昔遊びで得点を競い、学校の教職員も運営をサポートする。

 本年度の学校行事は、新型コロナ感染拡大に伴う昨年3、4月の臨時休校に加え、春の遠足、新入生との交流会は中止に。1泊2日で予定していた長崎への修学旅行も日帰りになった。

 休校時には、自宅でどう過ごしていいか分からずに戸惑う子どもたちの様子も見受けられたという。それでも、2学年ずつに分かれて行われた9月の運動会では、全児童の絆を深めようと各教室を回る聖火リレーを6年生が企画した。

 昨年度のPTA会長で、イベントの実行委員長を務める平山祐佳子さん(47)は「活動が制限されてかわいそうと落ち込んでいたのは親の方かも。工夫してできることを見いだそうとする子どもたちの底力に驚かされた」と振り返る。

 本年度はPTA主催のバザーや球技大会、親子でのふれ合い活動も中止を余儀なくされた。卒業記念の探索イベントには、保護者と児童、学校、地域との関わりを大切にしたいという願いが込められている。

 実行委員の父母たちは、仕事後の夜に何度も会合を重ねて中身を詰めてきた。平山さんは「子どもたちを見習って挑戦しようと、みんなで楽しく取り組んでいる。学校も全面的に協力してくれているので、心に残る一日にしたい」と話す。(谷口大輔)

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