犯罪被害者への寄り添い方などを学んだ研修会=佐賀市のアバンセ

 犯罪被害者支援に携わる関係機関の職員を対象にした研修会が27日、佐賀市であった。家族が交通事故で重傷を負った被害者の手記が紹介されたほか、臨床心理士による講演があり、職員たちは支援の在り方を考えた。

 家族が交通事故で重傷を負った松永まり子さん=熊本県=が、抱いた苦しみなどを記した手記を寄せ、県の担当者が代読した。松永さんの長女は高校1年生だった1998年12月、自転車で登校中、無免許で時速80キロ以上で運転していた車と衝突。長女は1カ月間、意識不明となり、その後、一命を取り留めたが脳損傷による後遺症が残るという。

 誕生日前日の出来事で、ショックで「死ぬしかないと思うこともあった」と明かした。相談で訪ねた自治体の担当者から「ずっと心配していました」と言葉を掛けられ、「肩の力がすっと抜け、気軽に話せる関係になれた」と振り返った。

 このほか、臨床心理士による講演では、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など犯罪被害者が発症する可能性がある病気などを例示。「怒りや不安などの感情を認めることが大切」と注意点を解説した。

 研修会には各市町から約30人が参加した。(松岡蒼大)

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