伝統的な島野草として地元の人々に親しまれてきたボタンボウフウ。九州・沖縄諸島に多く分布するセリ科に属する多年草で別名「長命草」とも呼ばれ、古くから「1株食べると1日長生きできる」と言い伝えられています。カロテン、ビタミンC、カルシウム、ポリフェノールなどが豊富なことから、食材や民間薬として用いられ、島民の健康に役立てられてきました。

 このボタンボウフウは、唐津湾中部にある高島に自生しています。海岸の断崖が自然の水耕栽培のような働きをし、岩場がある厳しい環境下に原生しているため、生命力にあふれているのが特徴です。

 島民の間では、ボタンボウフウを摘んできて、乾燥させ、お茶にして飲み、風邪薬やせき止めとして使う習慣があります。今でこそ、美肌効果や排尿障害を改善する効果、血流をよくする効果などがあるとして注目されていますが、昔から島の人の生活に根付いていたのです。

 現在、ボタンボウフウの管理と栽培をはじめ、養蜂や自然農法を行う「オーガニックアイランド高島」という生産組合をつくり、原料を安定供給できる仕組みづくりをしています。その他、ツバキ、キヌア、ローゼル、ホーリーバジルなど島民みんなで大切に育てています。

 過疎化が進む島の新たな産業として、将来を見据えて取り組んでいます。

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