一時孤立しても雪遊びに転じる山暮らし

 七草の日から降り積もった雪は、わが家に50センチの布団を掛けた。3年ぶりのまとまった雪の原因が、北極圏の気温上昇による寒気団だとしたら冬らしい冬を喜んでいいのだろうか。

 COVID-19(新型コロナウイルス)感染者への誹謗(ひぼう)中傷が佐賀で起こったと聞く。理解に苦しみ悲しいことだが、ほとんどの人はそんな行為はしないだろう。それは誰でもが感染する可能性があり、もし自分が感染して欲するのは他者からの優しさやいたわりだと分かっているからだ。

 ほとんどは中軽症だが死に至ることもある。世界中の誰もがいつもより死が近くにあるとも言える。当然だが、死は体も家族も家もお金も地位名誉もすべてを置いていかせる。二度と今の自分を生きることはできない。

 でもしかし、死から目をそらさずにそれを思うことは、今の自分の生を思い直すことにつながる。考えてみれば今はその好機かもしれない。今の生き方で本当にいいのか。暮らし方や仕事、家族や友人とのあり方。人間と自然との関係性や自分とすべての生きものの幸せとは。

(養鶏農家・カフェ店主 小野寺睦)

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