31日投開票の唐津市長選は、新人で元市議の宮崎千鶴氏(66)=神田=と、現職の峰達郎氏(60)=山本、1期=が舌戦を繰り広げている。両候補の歩みや政治への思いを紹介する。(届け出順)

 

■宮崎千鶴氏(66) 社会人時代の経験、活動の糧

 唐津市議選に1999年、公明党から立候補して初当選し、2017年まで5期務めた。退いた後も議会はチェックし、唐津のよさを行政が生かし切れていないというもどかしさが募った。「本当に唐津を変えていくには市長になるしかない」。党を離れ、昨年9月に立候補を表明した。

 唐津市新興町出身。唐津東高から創価大に進学後、東京で飲食チェーン大手などで働いた。宴会の準備や清掃作業。下支えする現場も経験し「人の痛みが分かるようになった」。こうした社会人時代の経験が政治活動の糧になっている。

 唐津に戻ると、党から「市議選に立候補してほしい」と声を掛けられた。議会に女性議員はいなかった。人前で話すことは苦手だったが、「人の役に立つ人間になりたい」という幼いころの思いを胸に踏み出した。

 市議時代は女性の活躍推進や子育て、環境問題などに取り組んだ。市内でのごみ拾いや虹の松原の再生活動にも積極的に参加した。

 趣味は生け花、茶道、写真。中学、高校の教員や着付けの免許も持つ。温かい気持ちと情熱を常に持つという意味で「いつも心に太陽を」という言葉が好きだ。夫と2人暮らし。神田。(中村健人)

 

■峰達郎氏(60) 薬剤師から転身、政治の道に

 薬剤師になり、薬局を開業して3年目のことだった。1994年、旧唐津市で市議を務めていた父の政登さんが亡くなった。地元の要請を受け、翌年の市議選に出馬して初当選。政治の道を歩むことになった。

 市議を2期8年務めた後、2003年から県議に転身した。行政の仕組みも学ぶ中、ふるさと唐津のかじ取り役への思いが強くなり、3期目の任期中に市長選に立候補した。現職に敗れて次点に泣いた後、病院で薬剤師を務めていたが、市の不祥事が相次ぎ、決意する。「新しい唐津を目指すため、もう一度チャレンジしよう」。2度目の市長選で当選を果たした。

 「1期目は無我夢中で駆け抜けた4年間だった」と振り返る。政登さんが病床でも電話で応対する姿を思い出し「父がやり残したことを務めたいと思っている」と話す。田中角栄の「100の言葉」を愛読し、尊敬する政治家には、親しみやすい人柄などを理由に同郷の保利茂さんを挙げる。

 趣味はゴルフ、野球というスポーツマンだが、1年半ほどクラブを握っていない。今は自宅の風呂で1時間ほど、考えを巡らせることを気晴らしにしている。母と妻、1男2女の6人家族。山本。(成富禎倫)

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