導入した搾油機を地区住民にお披露目する春日活性化委員会の中林正太会長(右端)=嬉野市嬉野町吉田

 嬉野市嬉野町吉田の春日地区で、住民たちが茶の実油を使ったせっけんの開発を進めている。地域の資源を生かし、新たな特産品とする計画で、今年秋に茶の実を収穫して商品化を目指す。

 茶の実油にはオリーブオイルなどに含まれるオレイン酸という成分が多く、整髪用に使われたこともあるという。せっけんづくりは「茶の実プロジェクト」として、地区住民ら7人でつくる春日活性化委員会が中心となって取り組む。

 茶の実は、通常の茶畑では葉の生育のために実がならないように管理され、樹勢が弱った木や耕作放棄した畑で多く見られるという。委員会の中林正太会長(33)は約4年前から地域の耕作放棄地の活用を模索し、茶の実は荒れた茶畑から採れたものを使用する。

 中林会長はプロジェクトを「地域の隠れた宝物に光を当てて、新たな魅力として育んでいくもの」と説明し、「高齢化率が高い山間地だが、関わる人が楽しく豊かに暮らせるようになれば」と思いを込めた。

 事業は県の補助を受けており、昨年12月に搾油機を導入した。これまで商品化に向けた住民らとのワークショップも開催してきた。(松田美紀)

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