(右)出陣式で支持者への握手を控え、お辞儀をする宮崎千鶴候補=24日午前、唐津市新興町 (左)街頭演説に集まった人と肘タッチをする峰達郎候補=24日午前、唐津市原のJAからつ鏡山支所

 「一人一人と顔を合わせて握手をする光景が一変した」-。新型コロナウイルスの影響下で、佐賀県内で初の地方選挙になった唐津市長・市議選。各候補は24日の告示とともに街に飛び出したが、密を避けることを余儀なくされ、難しい選挙戦になっている。

 市長選に出馬した元市議で新人の宮崎千鶴候補(66)は出陣式後、支援者との握手を避け、激励に対してお辞儀で応えた。「触るか触らないかの違いだけ。やることは変わらない」と、言葉は交わし続けた。街頭で1カ所にとどまって演説することは極力避け、選挙カーから手を振り続けた。

 現職の峰達郎候補(60)は6カ所で予定していた出陣式を取りやめ、養母田の春日神社で家族だけで神事を行った後、第一声を上げた。マイクを握るときは距離を取り、支持者とは肘タッチやグータッチをした。陣営幹部の一人は「応援に来てもらって感染したら元も子もない」と気をもむ。

 両候補とも今のところ決起集会などを実施する予定はない。

 市議選候補も対応に追われた。「会う人たちが不安にならないように、事前にPCR検査を受けた。結果は陰性だった」という現職候補。出陣式では参加者に検温と手の消毒を求めた。ガンバロー三唱では支持者が「こんな状況なので声は小さく、身振りは大きくでお願いします」と前振り。街演車もこれまでは5人乗っていたが、3人に減らし、窓を開けて走る。

 市議選候補の後援会長(58)はこぼす。「集会が開けず、後援会活動はほとんど何にもできなかったから手応えがない。1週間の短期決戦をいかに戦うか。票の予想はしがたい」(中村健人、成富禎倫、横田千晶、辻村圭介)

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