自身の風景画作品を収めたカレンダーを手にする大石琢身さん。鳥栖市と基山町の小中学校に寄贈された=鳥栖市役所

 鳥栖市幸津町の障害者就労支援施設「NPOわかば」利用者の大石琢身さん(73)=同市=の油絵作品12点がカレンダーに収録され、鳥栖市と基山町の小中学校全クラスに420冊が贈られた。大石さんは柔らかな人柄がにじみ出る風景画で数々の受賞歴もあり、施設は「多くの人に作品を見てもらいたい」と話している。

 NPOわかばは毎年、カレンダーを作って福祉施設や地元小中学校などに贈っており、今回で6回目。カレンダーは利用者約30人がデザインや収録作品選びなどを分担して作っているが、今回は大石さんが描きためた風景画を集めた。

 大石さんは小学校入学前から描き始め、県展などで入賞、入選が多数。東京都の上野の森美術館「日本の自然を描く展」で産経新聞社賞も受賞した。美術協会メンバーと出掛けた先で撮った写真などをもとに帰宅後、1カ月から数カ月かけて描くという。門司港や貨車が走る鹿児島本線、別府湾の朝日や菜の花が咲く鳥栖市真木町の川沿いなどを精緻に描いている。

 鳥栖市内の全小中学校長を前に贈呈式が鳥栖市役所で開かれ、大石さんは「絵がカレンダーになってうれしいです」とあいさつ。人と関わるのが好きだといい、カレンダーを機に「街で見掛けたら、声を掛けていただけたら」と話していた。(樋渡光憲)

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