水槽の中で展示される太古木=上峰町ふるさと学館

 9万年前、大噴火を起こした阿蘇山の火砕流によってなぎ倒されて埋没していた「太古木」が、地中での長い眠りから掘り出され、上峰町の「ふるさと学館」に展示されています。

 1993(平成5)年2月2日、八藤(やとう)丘陵の圃場整備の工事中に発見された埋没林は、現在は長野県の八ヶ岳に自生するモミノキの仲間。当時は日本列島が大陸と陸続きだった第8間氷期の終わりで、寒冷だった気候がうかがえます。

 阿蘇山は、約30万年前から過去4回大噴火を繰り返し、9万年前の最大級「阿蘇4」の火砕流は九州全土に及び、カルデラを形成。火山灰は北海道まで及び、気象・地形も大きく変動しました。

 展示の「太古木」は、樹齢394年で直径80センチ。阿蘇山の火砕流で滅菌され、地下水に守られて奇跡的に残された貴重な歴史遺産です。(地域リポーター=橋本美雪・みやき町)

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