マンリョウ

 ヤブコウジ科(またはサクラソウ科)のマンリョウは7月ごろ、枝先に小花を咲かせた後、11月ごろに6ミリほどの赤色球形の果実をつけます。冬を通して実を落とさないこと、「万両」という縁起のよい名をもつことから、江戸時代から現代に至るまで正月飾りとして親しまれており、実が白い品種の「シロミノマンリョウ」とともに紅白あわせて栽培されることが多いようです。

 薬用効果は根と葉にあり、生薬名は「朱砂根(しゅしゃこん)」「朱砂根葉」といい、根の煎液(せんえき)を感冒やへんとう炎に、葉を外用で打撲傷の治療に用います。

 名前の由来は、マンリョウと似ているセンリョウ(千両)と比較して、赤色の果実が多く美しいことから付けられています。本年も皆さまに“よろず”の喜びが訪れますように。(中冨記念くすり博物館)

このエントリーをはてなブックマークに追加