角船いっぱいに回収された今季初めて摘み取った冷凍網のノリ=21日午後10時20分すぎ、佐賀市川副町沖の有明海、

 生産日本一を誇る佐賀県の養殖ノリで主力となる冷凍網の収穫が本格化している。県沖の有明海には暗闇の中、あちこちにノリ船の明かりがともり、漁業者が黒々と伸びたノリを回収している。今のところ出来はまずまずで、収穫は3月いっぱい続く。

 冷凍網は、芽の出た秋芽網をいったん冷凍保存した2期作目。9日に張り込んだ網が収穫時を迎え、20日からは佐賀県有明海漁協に所属する750隻がフル稼働。品質がよりよくなる夜間に海に出ている。

 佐賀市川副町沖の養殖場では21日夜、角船に乗った漁協広江支所所属の蒲原謙一さん(49)が、海に長々と浮かんだノリ網をたぐり、伸びたノリを機械で手際よく刈り取った。蒲原さんは「張り込み時が大雪と寒波で心配したが、天候が回復して例年並みのノリができた。冷凍ものは、より甘く潮の香が強いのでぜひ味わって」と話した。

 県有明海漁協によると、海況は一部で赤潮が発生しているが、悪くはないという。冷凍網の初入札は28日に行われる。

 今季の秋芽ノリは、期間が長く病気も出なかったため生産枚数が8億1710万枚と過去最多を記録。18季連続日本一に前進した。冷凍網は3月末まで7、8回収穫する(宮里光)

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