薪窯について院生らに説明する柿右衛門さん(左)=有田町の柿右衛門窯

作品の特徴などを院生らに説明する柿右衛門さん(左手前)=有田町の柿右衛門窯

 福岡市の九州産業大で客員教授を務める十五代酒井田柿右衛門さんの演習が21日、有田町で開かれた。院生や学生5人が有田焼ゆかりの地を訪れたり、柿右衛門窯で製作工程を見学したりして、磁器の伝統技術に触れた。

 同大学院芸術研究科博士前期課程1年生と芸術学部3年生の計5人が、19~21日の演習に参加。同大で2日間、柿右衛門さんから絵付けの指導を受けた後、最終日に同町を訪問した。

 5人は、柿右衛門さんの案内で日本磁器発祥の地とされる泉山磁石場や磁器の鳥居がある陶山神社を見学。柿右衛門窯では、成形する細工場や絵付けを施す絵書座などで、職人の技術の高さに見入った。

 平安時代の絵巻物を研究するイアン・プライスさん(26)は「絵付けを体験し、その難しさと繊細さが分かった」と関心を寄せた。先代に続き2012年度から演習を担う柿右衛門さんは「伝統芸術の空気感に触れてもらえれば。教え、伝えることで技術や伝統を再確認しています」と話していた。(古賀真理子)

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