撤去が進む一灯式信号。佐賀市内では既にカラー舗装が進む場所もある=佐賀市若楠

 佐賀県内11市町に設置されている一灯式信号機について佐賀県警は、交通事故の抑止効果が薄いことや災害への対応などを理由に、撤去を進めている。2025年度末をめどに全てを撤去した上で、標識やカラー舗装などに切り替える。

 一灯式信号は細い街路で交差点があることを示し、終日、優先道路は「徐行」の黄点滅、非優先道路が「一時停止」の赤点滅になっている。県内では現在、佐賀市など11市町に34基が設置されている。

 夜間は目立つ一方で、標識と比べて高い位置にあり、運転手の視界に入りにくいため、一時不停止などが多いことが課題になっている。杵島郡白石町で昨年4月、一灯式信号の交差点と一時停止の標識の交差点で停止率の違いを調べたところ、標識が約71%だったのに対し、信号は約55%と16ポイントも下回った。

 一灯式信号の交差点で発生した人身・物損事故は、2017年が計63件、18年は計64件、19年には計54件に上る。事故原因の多くが信号無視で「交通事故の抑止効果は薄い」(県警)として撤去する方針だ。

 県内で近年、豪雨災害が相次いでいることも、標識などに切り替える理由の一つになっている。停電が発生した場合、一灯式信号は点滅できなくなるが、自発光式の標識はバッテリーなどを備えており、継続して稼働できるメリットもある。

 県警は19年度末までに佐賀市などの5基を撤去し、自発光式の一時停止標識やカラー舗装などに切り替えた。現在も市町との調整を続けており、21年度にかけて4市町の7基の取り外しを計画している。11市町のうち九つの自治体は理解を示しており、県警は残る2自治体にも撤去への協力を求めている。

 県警交通規制課は、道路のカラー舗装化など有効策を示した上で「事故の抑止効果がある上に災害にも強い。納得してもらえるように粘り強く調整していく」としている。(小部亮介)

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