松尾純人さん

重藤弘行さん

 地域文化の振興に功績があった個人や団体を表彰する地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)に、佐賀県歌人協会顧問の松尾純人さん(87)=武雄市=と、上峰町文化財保護審議会会長の重藤弘行さん(87)=三養基郡上峰町=が選ばれた。24日に京都市で予定されていた表彰式は緊急事態宣言の再発令を受けて中止になった。

 松尾さんは武雄高在学中から短歌を始め、佐賀県庁在職中の1968年にかささぎ短歌会を設立。2012年に県歌人協会の会長に就任し、20年から顧問に。12年から佐賀新聞読者文芸欄短歌選者を務める。かささぎ短歌会会長として、武雄温泉観梅九州短歌大会や武雄市内の高校生が応募できる高校生短歌会などを催し、歌壇の盛り上げに尽力した。

 明治記念綜合短歌大会第100回記念大会特選など入選多数。「短歌は苦しく楽しい。短歌の目線で風景を見れば、世界は特別に映る」と笑顔を見せた。

 重藤さんは元県立高校の社会科教諭で、専門は日本史。上峰町文化財保護審議会の委員を35年以上務め、11年から会長に就任した。

 審議会では、約9万年前の阿蘇山噴火による火砕流で焼け焦げた「太古木」の保存に尽力。発掘現場を何度も訪れ、現地に埋め戻す保存方法を決定した。第15代応神天皇のひ孫とされる都紀女加(つきめか)王の墓の保存にも携わり、周辺環境整備などに力を尽くした。表彰について「本当にびっくりした。大げさなことをしてきたわけじゃないのに」と謙遜しつつ「大変うれしい」と喜んだ。(花木芙美、瀬戸健太郎)

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