クラスターの発生を受け休園している佐賀市立川原保育所=18日夕、佐賀市川原町

26日まで臨時休園する鳥栖市立保育所「鳥栖いづみ園」=鳥栖市藤木町

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、県内でも鳥栖市立保育所「鳥栖いづみ園」と佐賀市立川原保育所でクラスター(感染者集団)が発生し、臨時休園している。仕事を休むことが困難な共働き家庭などのため、鳥栖市は代替保育を計画するが、普段から現場の人手が不足気味で、準備に時間を要している。感染の広がり方次第で休園の延長も想定され、不安を募らせている保護者もいる。

 12日以降、家族を含め計31人の感染が確認された鳥栖いづみ園(180人、職員43人)は26日まで臨時休園する。先週末から感染者が確認された川原保育所(88人、職員46人)も26日まで休園予定だが、園児と職員約70人分の検査を19日に控え、結果次第で延長される可能性がある。

 鳥栖市の担当課には「仕事を休まざるを得ず、困っている」という保護者から、休園期間の確認や代わりの受け入れ先の問い合わせが数件あった。

 子どもを預けている40代の母親は「濃厚接触者として会社から出勤停止を要請されているので、今のところは子どもの世話はできる」。出勤停止中は有給休暇扱いだが「出勤停止の後はどうしよう」と気をもみ、園の再開の時期が見通せないことが気がかりだ。

 市は、他の市立保育所3園と連携して代替保育を検討し、担当クラスを持たない職員らの協力を得られないか打診している。保育場所は「他園で行うことには不安の声があると聞いている」とし、いづみ園の施設を使うかどうかなど県と相談しながら検討している。

 いづみ園には、園児から先生に宛てた応援の手紙も届いた。市の担当者は「一日も早く」と代替保育を模索するが、拙速が許されない側面もあるため、18日も慎重な調整が続いた。

 川原保育所では21日から「どうしても保育が必要な園児」を対象に代替保育を実施する予定だ。国の定義では医療従事者や、ひとり親家庭の子どもらが挙がるが、市は具体的な対象について「準備を進めている段階」とし、はっきりとした基準には触れなかった。保護者にも「今後お知らせします」と説明している。

 代替保育は、19日までに行う検査で陰性と分かった保育士で行う予定だが、対象園児が多くなった場合は、他の保育園や幼稚園からの応援を得ることを検討している。(取材班)

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