感染対策に気を配りながら開店準備をする小山千恵さん。通常午後8時からの営業で、21日以降は「休まざるを得ない」という=18日、佐賀市白山のスナック「ベリーベリー」

「時短要請を受け入れる」というカラオケ店サウンドビレッジ。マイクを消毒する機器を入れるなど感染防止策を幾重にも施して営業している=武雄市北方町

 「これが続けば厳しい」-。佐賀県の飲食店などに対する時短要請の詳細が明らかになった18日、夜にお客を迎えるスナックの経営者らからは嘆きが漏れた。「午後8時までの営業は『休め』と言われているのと同じ」「一律でなく、営業実態を踏まえた協力金を」と切なる願いを込めた。

 「うちはいつも午後8時から。協力するということは、お店を開けられなくなるということですね…」。佐賀市の繁華街・愛敬通りでスナック「ベリーベリー」を営む小山千恵さん(45)は肩を落とす。

 昨春は休業要請に応じ、夏に市内のラウンジでクラスター(感染者集団)が発生した時も自主的に休業した。感染拡大で来客が減ったとはいえ、売り上げ確保に努めていただけに、休業要請に等しい今回の措置には寂しさも感じている。

 昨年はビルのオーナーに家賃の減免に応じてもらったが、「2回目となると、どうか…。国から給付されたお金も底をついた。家賃や女の子たちに払う給料を考えると、正直協力金は足りない」。要請には応じるが、「2月8日にお客さまは戻ってきてくれるのか。先が見えない」と一刻も早い収束を願った。

 一方、昼間も営業し、午後8時が閉店時間に近い店や、店の規模が大きくないところからは「18日間で72万円は助かる」との声も。

 武雄市北方町の「カラオケカフェ サウンドビレッジ」を経営する森本敦つとむさん(59)は2019年の佐賀豪雨で甚大な浸水被害に遭い、コロナ禍の昨年6月に営業を再開した。「昨夏から上向いたが、年末から再び落ち込み、客は7割程度減っている」といい、要請を受け入れる考えだ。

 コロナ対策で換気設備やマイクの消毒機器を整え、経費がかさんだ。協力金は1日に換算すると4万円で「週末1日の売上額には届かないが、あるだけでも助かる。従業員の給与などに充てたい」と話す。

 佐賀市の洋食店の店主は「規模にもよるが、個人営業で1日に4万円の純利益を上げる店はそんなにない。助かるはず」と語る。その上で「食材などの納入業者は一層厳しくなる。コロナ禍がいつまで続くか分からないが、今後は売り上げに応じた協力金設定や関連業者の支援も必要」と話す。(大橋諒、小野靖久)

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