自動制御機能がついた重機について説明を受ける参加者=杵島郡白石町の有明海沿岸道路福富インターチェンジ近く

 ICT(情報通信技術)の導入で建設現場の人手不足解消につなげようと、杵島郡白石町の有明海沿岸道路福富インターチェンジ近くの施工現場で研修会が開かれた。建設会社の担当者や行政職員ら約40人がGPS測量の機能を搭載した重機の操作を見学し、ICT活用の利点や注意点を学んだ。

 コマツカスタマーサポート(東京都)の森山美保さんが講師を務めた。森山さんは現場全体をICTでつなぐことで「生産性が向上し、操作に不慣れなオペレーターも精度よく安全に施工できる」と説明した。

 ブルドーザーによる土砂の敷きならしの作業実演では、3次元設計データをもとに可動式のブレード(排土板)が自動的に高さを調節する様子を見学。運転士は前進と後進の運転さえできれば、熟練の技術がなくても作業を進めることができることを伝えた。参加者は「車の自動運転と同じで参考になった」と語った。

 県内では現在、有明海沿岸道路・福富北インターチェンジ(IC)―福富ICの工事区間(2・1キロ)で、ICTを本格的に活用した工事が行われている。国土交通省は建設業界へのICT導入を促す「i-Construction」(アイ・コンストラクション)を推進。県も2018年度に「県ICT活用工事試行要領」を策定している。

 研修会は道路整備にICTを活用している峰組(江北町)が県から依頼を受けて開催した。(志波知佳)

建設現場でICT活用の研修会(2020年12月25日)
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