ハウスミカンやイチゴなど豊かな農産物に恵まれている唐津市。ふるさと納税の返礼品としても人気を集めているが、高齢化による担い手不足は年々、深刻な状況になっている。

 「専業でやるしかない、片手間でできるような仕事じゃないけんね。自分たちの代までと思っとるよ」。30年以上にわたり農業を営む鎮西町の平田菊典さん(66)はつぶやく。息子3人は、農業ではない職業に就いた。イチゴの栽培面積を24アールに縮小し、妻と農作業にいそしんでいる。

 地元の上場地区に130戸あったイチゴ農家はこの10年ほどで90戸まで減った。イチゴは1年をかけて苗を育てるなど手間がかかる。栃木の「とちおとめ」や福岡の「博多あまおう」といった各県のブランド品種との競争も激しさを増している。平田さんは「さがほのか」以来20年ぶりの佐賀県の新品種「いちごさん」に切り替え、活路を見いだそうとしている。

■県内の5分の1

 唐津市の5年に一度の集計によると、農家数は5年を経るごとに約500戸ずつ減少。直近の2015年の集計では4205戸で、県内の5分の1の戸数を唐津市が占める。新規就農者は毎年30人前後で、半数が親元で就農している。

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