コンテナ貨物の輸出入を担っている伊万里港の2020年の貨物取扱量が、4万402個(20フィート換算)と初めて4万個台に乗り、2年ぶりに過去最多を更新した。新型コロナウイルス下での「巣ごもり需要」の増加を背景に、マスクや消毒液を含む日用品・雑貨の輸入が増えたことが一因になった。伊万里港の輸出入規模は年々大きくなっており、県はコンテナ置き場の拡張を検討している。

 県港湾課によると、20年は輸入が全体の74・2%に当たる2万9981個(前年比8・8%増)だった。主に中国から家庭用調理器具やガーデニング用品などを輸入するケースが増え、日用品・雑貨が3割増の約6500個だった。輸出は1万421個(10・2%増)で、このうち紙・パルプ製品が約6800個と2割ほど伸びた。中国の環境規制や東南アジアの物流増加に伴い、段ボールの材料を送る量が増えたという。

 自動車関連部品など、製造ラインが止まると影響が広範囲に及ぶ品目の取り扱いがもともと少なく、新型コロナによるマイナス要因が小さかった。

 取扱量が増加傾向にある中、コンテナ置き場が手狭になっている。県は、荷を積み上げるトランスファークレーンに対応したコンテナヤードを1レーン増設するほか、新たに空コンテナ置き場を整備することを検討している。

 伊万里港は現在、韓国の釜山、中国の天津・大連・青島、上海・寧波、神戸との国際フィーダーの計4航路週8便(各航路週1便、釜山航路だけ週5便)が運航している。港湾課は「製造業の生産拠点が中国から東南アジアに移ってきている。東南アジアとをつなぐ直行便の誘致も図っていきたい」と話している。(円田浩二)

このエントリーをはてなブックマークに追加