料理を注文する来店客。金曜の夜だが、店内は空席が目立った=佐賀市中央本町のダイニングバー「ダイニング&テラス86」

 「いよいよ佐賀もか…という感じ」「仕方ない」。山口祥義知事が県内の飲食店に対し、来週末からの営業時間短縮要請を“表明”した15日、関係者からは「既に客足は激減。悪い判断ではない」と要請受け入れに前向きな意見も多く聞かれた。都市部への緊急事態宣言の再発令のあおりで経営環境が厳しさを増す中、要請とセットの協力金にいちるの望みを託した。

 午後7時すぎ、佐賀市の歓楽街「愛敬通り」。以前ならにぎわいを見せた金曜日の夜なのに、通りの人影はまばらだった。

 通りにほど近い同市中央本町のダイニングバー「ダイニング&テラス86」にはこの日、予約は2組だけ。マネジャーの島田学さん(40)は「忘・新年会の需要がなかった上に、最近は客足の減少に拍車がかかっている」とこぼす。

 本来は深夜3時までの営業だが、状況を見て午前0時すぎに閉めることも多く、「県の時短要請に応えて、助けてもらった方がいいと考える店も多いはず」と語る。

 成人のお祝いを兼ねて友人と利用した女子短大生(20)は「集まる機会も減って、少しでもお店を応援したいと思って来た。午後8時までの営業だと短いなと思うけど仕方ないのかな…」と話した。

 政府は緊急事態宣言の対象外の地域であっても宣言に準じた対策を講じる場合は、飲食店の時短協力金の上限を1日当たり6万円に引き上げる考えを示している。同市呉服元町のバー&レストラン「KORNER(コーナー)」の木原康公店長(48)は「佐賀で1日6万円の支給は難しいのかもしれないが、収束に向けて協力するので、可能な限り補助してほしい」と注文した。

 佐賀市白山のイタリア酒場キングキッチンを営む江口裕太さん(40)には、この日の夕方に佐賀県から「最短でいつから(時短に)対応できるか」との聞き取りがあったという。「中には客がよく入っている店もあって一律で時短要請は難しい部分もあるだろう」と推し量りつつ、「福岡の隣接地なので、感染収束に向けて一緒に協力していくしかない」と語った。(大橋諒、中島佑子)

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