地元で「カゼコヤマ」と呼ばれている丘

 鳥栖市幡崎町は、南は鳥栖市姫方町と、東は福岡県小郡市と境を接する集落です。『肥前国風土記』姫社郷(ひめこそごう)の項で、「宗像の人珂是古(かぜこ)が道行く人々を苦しめるのは誰でそれはなぜかを占うため幡を飛ばした」という話が記されています。

 幡崎町で古老にお話をうかがうと「お宮の北(参考文献ではお宮の場所となっている)にどういう字をあてるか知らんけど『カゼコヤマ』という丘があって、今は共同墓地になっておる」ということでした。

 ここで思いついたのが先に書いた『肥前国風土記』の一文です。

 「カゼコヤマ」は「宗像の人珂是古」からきているのではないか? そしてここから幡を飛ばしたから「幡崎」なのではないか? 偶然といえば偶然、故事付(こじつ)けといえば故事付け。皆さんどう思われますか?

 「幡を飛ばした」後の顚末(てんまつ)は後にお話しします。(平凡社『歴史地名大系42』「佐賀県」参考)

 (藤瀬禎博・鳥栖郷土研究会会長)

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